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出雲そばへのこだわり
其の一出雲そばとは
出雲そばとは、そばの実と甘皮まで全て挽いた「挽きぐるみ」と呼ばれるそば粉を使用します。 そのため色が濃く香りと風味が強いのが特徴です。かめばかむほど味わいのあるそばを楽しまます。 そして、食べ方も独特で「割子そば」「釜揚げそば」が出雲ならではの食べ方です。だしの効いた醤油ベースのそばつゆをかける「割子そば」、 茹で上げたアツアツのそばを盛り、その中に釜湯の中の「ゆで湯」を注ぐ「釜揚げそば」、どちらも出雲でぜひ、味わって頂きたい代表的なそばです。

其の二割子そば
丸い漆器の器にそばを盛り、三段重ねの器で提供される「割子そば」は出雲そばの食べ方。 大根おろし、ねぎ、かつお節、のりといった薬味をお好みでそばに盛りつけ、そばつゆを直にかけて食べます。だしのかけ過ぎは、 そばの風味が失われてしまうので、だしはかけすぎないのがポイントです。のどごしを楽しむより、そばの香りを楽しんで食べるのが、出雲そばの流儀です。。


器を重ねたまま一段目のそばの薬味をのせる。

つゆを器に自家にかけて、一段目から食べる。

一段目を食べ終えたら、二段目に薬味を散らし、一段目のつゆと好みに応じてつゆを追加して食べる。

其の三釜揚げそば
釜揚げそばは、釜から茹で上げたそばを、水洗いせずに、そのまま丼に盛りつけ、その中に茹で湯の「そば湯」も注ぎ入れます。甘辛いかけ汁を自分好みの加減にかけて、かき込んで食べてゆきます。そばの香りと甘辛いつゆと好みの薬味のコラボレーションで寒い冬場には、ゆったりとお腹の中におさまります。日本のそば処の中でも珍しい食べ方といえます。


そばの麺を茹で上げ、その上に茹で汁を器に注ぎます。薬味を添えて、お好み量のそばつゆを入れてお召し上がりください。
其の四文化と歴史
割子そばのルーツは江戸時代までさかのぼり、「不昧流」を起こした茶人お殿様、松江七代藩主「松平治郷」 は領地の出雲で採れたそばを好み、武士の割合弁当箱(重箱)にそばを入れた事が始まりとされています。 当時の割子は、四角いものや、ひし形のもの、形は様々でした。現在の丸い漆器の形になったのは明治時代、松江警察署の発案であると言われています。
